日本の仏教行事「お盆(盂蘭盆会[うらぼんえ])」の語源はイランにあった!?

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日本でのお盆の起源は?


 日本で「お盆」が始まったのは1400年以上前の飛鳥時代、推古天皇の時(606年)と言われています。お盆は盂蘭盆会を略した言葉で、語源は古代イラン地方の、先祖の霊を我が家に招いて祀る「ウルバン」から来ています。その風習をもとに中国で4世紀ごろ作られたのが『仏説盂蘭盆経』とされています。

お盆はいつ行うの?

 盂蘭盆経の主人公は、お釈迦様の十大弟子の一人、もくれんです。修行で神通力を会得した目連があの世の母を見通すと、餓鬼道で苦しんでいました。そこでお釈迦様に教えを請うと、「あん(雨季の屋内修行)の最終日、7月15日に大布施行をしなさい」と教えてくれました。

 そして、そのとおり多くの僧や貧しい人々に供物や衣類を施すと、母を餓鬼道から無事救い出すことができた、という内容です。この説話に先祖供養の要素を加えたのが儒教と道教です。お経にはお盆の功徳として「現世の父母や親族に楽しみを与え、過去七世のご先祖様を救う」とあり、儒教の影響が見られます。また道教では、7月15日「中元」の日は地官(三官の一人、罪を許す神)の誕生日(祭日)です。つまり、これらがお盆と合わさって先祖供養の日となり、それが日本へ伝わったとされるのです。

明治以降は8月15日がお盆?

 以上のとおり、お盆は旧暦(太陰太陽暦)7月15日(旧盆)の行事として定着しましたが、明治初期に新暦(太陽歴)に移行してからは、一部地域(東京、横浜、静岡など)を除いて、8月15日に行なうようになりました(ただし、浄土真宗では宗派の教えとして基本的にお盆は行ないません)。なお、49日法要後初めて迎えるお盆を「新盆(初盆)」と呼び、手厚く供養するのが習わしとなっています。

ご先祖様を偲ぶ時間を大切にする行事

 祭祀の仕方は地方ごとにさまざまですが、精霊棚に位牌や供物などを用意してご先祖様をお迎えします。野菜で作る動物は、ご先祖様の乗り物とされ、きゅうりの馬は「ご先祖様が早く帰って来るように」、ナスの牛は「あの世への帰りが少しでも遅くなるように」との願いが込められています。

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