古来よりご先祖様を大事にしてきた日本人

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人の魂は3段階に変化する!?

民俗学の父・柳田國男の著書『先祖の話』(石文社)には、日本人が古くより信じてきた霊魂観が紹介されています。それによると、亡くなった人の魂は3段階に変化するそうです。最初は、死んで間もない不安定な状態(49日まで)の「(あら)(みたま)」で、それが一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌...と追善供養によって清められた先祖の霊「祖霊」あるいは「和霊」((たた)りをなす()(りょう)が、恵福をもたらす守護神と化したもの)となり、さらに三十三回忌または五十回忌に「問い(弔い)切り」と言って最後の法事を行ない、これをもって祖霊(和霊)は地元(地縁)の神様と融合し「(れい)(じん)」(氏神様)と呼ばれる存在になるというものです。つまり日本人は古くより「亡き人を(ねんご)ろに祀り、ご先祖様を丁重に供養すれば、荒魂(死霊)→祖霊(和霊)→霊神(氏神様)へと昇華(浄化)し、現世に暮らす我々子孫たちを守り、幸せにしてくれる」と信じていたのです。


お墓参りで幸せになれる根拠とは?

同様の先祖観は、日本の先祖祭に多大な影響を与えた中国の思想家・孔子様とお釈迦様の教えにも見られます。儒教の古典で孔子様の編纂とされる中国最古の詩篇『詩経』には、先祖祭祀・先祖崇拝をすると子孫に「福禄寿」(子宝、裕福、長寿)がもたらされる、とあります。また、お釈迦様の遺言などを記した『(だい)(はつ)()(はん)経』では、「花輪とお香、顔料(日本の場合は水)、そして清らかな心をもって仏塔(=お墓)をお参りすれば、長い間、利益と幸せが得られる。また死後には天界の善いところ(浄土)に生まれ変わる」と説いています。


ご先祖様を大切にする気持ちは縄文時代から

ちなみに青森県の三内丸山遺跡(約5500~4000年前の縄文時代の集落跡)には、集落の中央に生活物資などを運搬したとされる幅15mほどの広い道があり、その両側の斜面には亡くなった人が向き合うような形で埋葬されていました。縄文人は何故、この生活に密着した大切な道路の両側に亡くなった人を埋葬したのでしょうか。そこにもやはり「ご先祖様に守られたい、見守ってほしい」という縄文人の先祖観があったのではないでしょうか。

ご先祖様が誰一人でも欠けていたら、あなたはこの世に存在しなかったのです。お墓参りはそのご先祖様に感謝する機会でもあるのです。

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