戒名(法名、法号)は「死後の名前」ではありません

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戒名って何? どんな意味があるの?

戒名は、仏教で受戒した(仏弟子となった)証として出家者に与えられる名称で、本来は、僧侶が(とく)()するときに師僧から授かります。日蓮宗では「法号」、戒律を不要とする真宗系では「法名」と言います(ここでは「戒名」で統一します)。「生前戒名」または「(ぎゃく)(しゅ)戒名」と言って、在家信者が生前に頂くこともありますが、日本では死後に頂く「(じゅん)(しゅ)戒名」が一般的です。これは中世末期に誕生した「(もつ)()()(そう)」と呼ばれる葬儀形式で、僧侶としてあの世に行くことで極楽往生できるという願いから、死後に戒名を与える文化が定着したためと言われています。

なお戒名の「戒」は、仏教の6つの修業「六波羅蜜」(布施・()(かい)(にん)(にく)(しょう)(しょう)(じん)(ぜん)(じょう)・智慧)の一つで、在家信者が守るべき五戒として、①()(せっ)(しょう)戒、②()(ちゅう)盗戒、③不邪淫戒、④不妄語戒、⑤()(おん)(じゅ)戒が定められています。修業が高まるにつれ、これが十戒、二百五十戒、五百戒となっていきます。


戒名に決まりはあるの?

基本的に戒名は二字で表現されます(俗名の一字を入れることが多い)。これは身分や精進、報恩に関係なく、仏の世界が平等であることを表しています。一例として「○○院□□△△居士」(男性)、「○○院□□△△大姉」(女性)を挙げると、○○が院号、□□が道号、△△が戒名、居士や大姉は位号(性称、尊称)という呼び方をします。各宗派によって異なりますが、浄土宗では戒名の前に誉号や阿号、空号、真宗系では釈号(男性が釈、女性は釈尼)が付き、日蓮宗では戒名の後ろに日号(妙・法・蓮・華・日)が付きます。


戒名の相場ってどれくらい?

宗派や寺格、地域、お寺及び社会への貢献度などにより戒名料は異なりますが、一番安くて5~10万円、一般的な居士・大姉で15~30万円、院号が付くと50万円が目安とされます。美空ひばりで1000万円以上、石原裕次郎は500万円だったそうです(保坂俊司『戒名と日本人』より)。

戒名は、お葬式で引導を渡す際に必要なほか、位牌やお墓(墓誌)、お寺の過去帳に記されます。最近は「戒名不要」との考えもありますが、あの世に行ってから「もらっておけばよかった」と後悔しないようにしたいものです。

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