東京・上野で特別展「縄文―1万年の美の鼓動」開催中

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縄文時代の国宝6点など土器や土偶が勢揃い!

縄文時代(約1万5千年前~約2千数百年前まで)の土器や土偶など約200件が一堂に会する特別展「縄文―1万年の美の鼓動」http://jomon-kodo.jp)が9月2日㈰まで、東京・上野の東京国立博物館平成館で開催中です。火(か)焔(えん)型土器(新潟県十日町市、笹山遺跡)や中空土偶(函館市、著(ちょ)保(ぼ)内(ない)野(の)遺跡)、「土偶 縄文のビーナス」(長野県茅野市、棚畑遺跡)など縄文時代の国宝6点が同時公開されるのは初めてとのことで、注目を集めています。

縄文時代の土偶に込められた想いとは?

本展で公開される土偶は、おそらく完存品と思われますが、縄文中期の多くの土偶は地母神的な女性として表現され、なおかつバラバラに破壊された状態で発掘されています。その理由について、東南アジアの国々に伝わるハイヌウェレ神話との共通点を指摘する研究者もいます。それは「食べ物を生み出す神を殺すことで食べ物の種が生まれた」とする神話で、『古事記』の中にも「食物神のオオゲツヒメがスサノオの命(みこと)に殺されると、その死体の穴から五穀の芽が生まれ、その種から農業が始まった」とする説話があり、同様の話は『日本書紀』にも見られます。この説話を縄文期の土偶に当てはめると、稲作はすでに縄文中期に始まっていたことになり、縄文後期に始まったとされる通説は覆されることになります。いずれにせよ、縄文中期の土偶には、そういう「五穀豊穣」や「生命の再生」などを願う祭祀的な意味合いがあったと考えられます。

親の愛情表現として作られた土偶たち

本展では、子どもの手足を粘土に押し付けて成形した「手形・足形付土製品」(青森県六ヶ所村、大石平遺跡。重要文化財)なども公開されていますが、その他、これまでに発見された縄文期の土偶には「子抱き土偶」(東京都八王子市、宮田遺跡)や「子を背負う土偶」(石川県かほく市、上山田貝塚)、「おくるみ土偶」(青森県三戸町、沖中遺跡)など、当時の生活ぶりや親のほのぼのとした愛情が感じられるものもあります。本展の見どころとしては、土器や土偶に見られる縄文人の美的センスや工芸技術の高さなども挙げられますが、その造形に込められた想いを一つひとつ想像しながら鑑賞すると、より楽しめることでしょう。ぜひ足を運んでみてください。

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