身近に存在する材料で生成年代が最古のものとは?

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人々の生活を支えてきた素材はいろいろあるけれど...

我々人類は、古来より様々な材料を使って暮らしに必要なものを作ってきました。たとえば貝殻や骨、木、紙、鉱物、金属といった材料が挙げられますが、そのなかで生成年代が最も古いのが鉱物、すなわち「石」なのです。

米国ユタ州にある「世界最古の木」の樹齢は?

一説によると、地球上に樹齢1000年を超える木は50本以上あるとのことですが、そのうち米国ユタ州にある「アメリカヤマナラシの森」(約42.5ヘクタール、東京ドーム約9個分)は、「パンド」と呼ばれる無数の木が集まった一つのクローン生命体とされます。その樹齢は少なくとも8万年、総重量は6615トンで、「世界最古の木」「地球上で最も重い生物」とも言われています。

一方、地球の誕生は約46億年前とされますが、地球最古の鉱物は西オーストラリア州ジャックヒル地域などで発見されたジルコン粒子で、その生成年代は44億年前と推定されています。ちなみに富山・新潟・岐阜・長野の4県にまたがる飛騨山脈には、第4紀に貫入した露出鉱物プルトンの存在が確認されていて、同山脈北部に分布する黒部川花崗岩を「世界一若い地表露出花崗岩」とする調査結果もあります。第4紀は地質年代の一つで、黒部川花崗岩のプルトン貫入年代は1Ma以下(=100万年前より後)と推定されていますので、鉱物の生成年代は木とは比較にならないほど古いことが分かります。

永遠の祈りや願いを託す最も適した素材として

つまり鉱物には、最長44億年、最短でも100万年という地球の記憶や歴史が詰まっているのです。今年5月23日付けの本コラム(伊豆半島ジオパークが世界ジオパークに認定!)では、日本人は古来より「石には霊が宿る」と信じてきたこと、また卵や子宮など再生をイメージさせる丸石信仰や(いわ)(くら)信仰が古くから存在することを紹介しましたが、そうした祈りや願いを「永遠」の象徴ともいえる鉱物に託そうと考えたのは極めて自然なことでした。昨年7月14日付けの本コラム(日本における「墓石」はどこから生まれたのでしょうか?)では、日本人の墓石の概念が日本最古の歴史書『古事記』の中で「()(びき)(いわ)」という巨大な岩として描写されていることも紹介しました。お墓を石で作るという発想は、人類の潜在意識や本能に由来したものだと言えるでしょう。

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